2010年3月 9日 はらから福祉会
『おいしさ』と『やさしさ』を追求して完成した商品
「お豆腐屋さんのゆば入り鯛茶漬け」
宮城県南部の阿武隈川の河口に位置している亘理町。古くは日本書紀に日本武尊の遠征地としても登場するこの町に、「お豆腐屋さんのゆば入り鯛茶漬け」を製造・販売している授産施設「はらから福祉会 えいむ亘理」はあります。
「天然ものよりうまい養殖マダイ」として有名なブランド鯛『鯛一郎くん』と、大豆本来の旨さや味わいが深い国産最高級『宮城県産シロメ大豆』のうま味を凝縮した『濃厚湯葉』が融合した一品。人間のやさしさをたっぷり注がれて育てられた海の幸と山の幸が、この亘理の地で巡り会い、さらにやさしい手で作り上げられた商品です。
「鯛一郎くん」おいしさの秘密
ス式海岸の続く風光明媚な地域。ここは、愛媛県の県魚でもある養殖鯛の一大産地として知られています。黒潮の分岐流が流れ込む温暖な環境はまた、魚の養殖にも最適な場所でもあります。
多くの養殖真鯛は腹身だけの脂になりがちですが、「鯛一郎くん」は全身にまんべんなく脂が行き渡っています。その豊富な脂肪分ゆえ、通常鯛は火を通すとパサパサしがちなところを、この鯛は火を通すことによってよりふっくらし、さらに臭みも出ないという優れものなのです。
何年もの試行錯誤を通して、独自の餌を工夫し続けた結果、たどり着いた努力の結晶です。餌には、化学製品(合成アスタキサンチン)は使用せず、天然のエビと天然酵母(ファフィア酵母)から抽出した色素を使用しています。多くの養殖鯛に化学合成色素が使われていますが、「鯛一郎くん」は使いません。この餌の開発には、養殖技術の開発に多くの功績のあるNNFの名越社長の協力がありました。この餌の技術によって鯛の内臓は元気になり、腸内細菌が活発に働き、旨味成分の脂肪酸などを体中に取り込めることができるようになったのです。
その餌は全て手で与えます。自動での餌やりに比べると5倍の時間がかかりますが、手間を惜しまず丁寧に餌を与えることで、毎日の魚体のチェックもでき健康管理ができます。
そして、おいしさの一番の秘訣が、毎朝、鯛一郎クンに「おはよう!」と声を掛けていることです。徳弘水産は常に「やさしさ」と感謝の気持ちを持って鯛一郎くんに接しているのです。
栄養価に優れた「鯛一郎くん」
真鯛は、他の魚と比べ、一般的に日持
ちがよく、また、たんぱく質をはじめ栄養分が豊富な魚です。中でも際立つのが、糖を速やかにエネルギーに変え、疲労回復を促すビタミンB1が、鰯や鱈、鮃の2倍以上含まれています。
そしてこの『鯛一郎くん』は、身の中の不飽和脂肪酸量が多く、一般的な養殖真鯛と比べ、約2倍の数値が計測されています。((財)日本冷凍食品検査協会 調査データ)
鯛に含まれる不飽和脂肪酸は一価不飽和脂肪酸。肝臓のコレステロール分解を促進させることで血液中のLDL(悪玉のコレステロール)を下げる一方、HDL(善玉のコレステロール)は下げない事がわかっています。また、動脈硬化の原因といわれる過酸化脂質に変化するのを抑制する働きがある事がわかっています。
「鯛一郎くん」のお茶漬けが食べられるのは当社商品のみ
この鯛一郎くん、これらの特徴のため築地でも人気、評価ともに高いため「世界一高い養殖真鯛」と言われています。にもかかわらず、当社がこの価格で鯛一郎くんをふんだんに使ったお茶漬けが提供できているのは秘密があります。
それはひとえにNNF名越社長と有限会社徳弘水産の社長、徳弘多一郎さんが我々の活動に、賛同して下さったからに他なりません。鯛一郎くんの切り身は、加工され高級料亭に出荷されています。その加工過程で半端物が出ます。その半端物を両社長さんは、私たちのような障がい者が働く場で活かせるのではないかと考えて下さり、当会に特別な条件で分けていただいているのです。
その「鯛一郎くん」と私たちが元々手がけていた「濃厚湯葉」を組み合わせた一番おいしい食べ方、それが「ゆば入り鯛茶漬け」なのです。
この「ゆば入り鯛茶漬け」、名越社長と多一郎社長の「やさしさ」に支えられた商品なのです。

